POSレジは「初期費用」や「月額」だけでなく、iPad等の端末、プリンター・ドロア、決済端末、キャッシュレス決済手数料まで含めて総額を見る必要があります。無料プランが合う店舗もありますが、必要機能と機器を先に決めないと比較を誤りやすくなります。
費用は6つに分けると整理しやすい
| 費用項目 | 内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| POSソフト | アプリやクラウドサービスの利用料 | 無料範囲と有料機能の境界 |
| レジ端末 | iPad、iPhone、Android、専用POS端末など | 手持ち端末を流用できるか |
| 周辺機器 | プリンター、ドロア、バーコードリーダーなど | 必須か、後から追加できるか |
| 決済端末 | カード・電子マネー・QR等を受け付ける機器 | 購入・レンタル・無料提供の条件 |
| 決済手数料 | キャッシュレス売上ごとに発生する手数料 | 決済方法や契約条件ごとの率 |
| 導入・保守 | 設定代行、訪問設置、電話サポート等 | 標準料金に含まれる範囲 |
「月額0円」のPOSレジもある
2026年8月時点の公式情報では、Airレジは基本機能とサポートを0円で提供すると案内しています。Square POSレジアプリも月額固定費なしで利用でき、STORES レジには月額0円のフリープランがあります。スマレジにも基本的なレジ機能を使える無料のスタンダードプランがあります。
ただし、無料なのは主にPOSソフトの利用部分です。店舗で紙レシートを出すならプリンター、現金を扱うならキャッシュドロア、カード決済を受けるなら対応する決済端末などが必要になることがあります。
決済手数料はPOS月額とは別に考える
キャッシュレス決済を導入すると、一般に決済ごとに手数料が発生します。たとえばSquareは、POSレジアプリ自体は無料ですが、キャッシュレス決済には決済手数料がかかると明記しています。STORESもPOSレジと決済サービスを連携できますが、決済サービスには別の料金条件があります。
売上が増えるほど、決済手数料は年間コストへの影響が大きくなります。一方、現金中心の店舗では月額や機器代の比重が高くなることがあります。店舗ごとに「何にお金がかかるか」の重みが違うため、単純な月額ランキングだけでは判断しにくい部分です。
初期費用を抑える方法
- 対応している手持ちのiPad・スマートフォンを流用する
- 最初は電子レシート中心にして、プリンターを後から追加する
- 無料プランで会計フローを試し、必要になった機能だけ有料化する
- 決済端末の無料提供や割引は、適用条件と契約期間を確認する
- 周辺機器は「必須」と「あると便利」を分ける
年間コストで比べる
比較するときは「初年度」と「2年目以降」を分けると見やすくなります。初年度は端末や周辺機器の購入が大きく、2年目以降は月額利用料と決済手数料が中心になることがあります。
初年度コスト = POS・端末・周辺機器の初期費用 + 月額利用料×12 + 決済手数料 + 導入・保守費用
正確な比較では、各サービスの最新料金と自店のキャッシュレス売上見込みを使って計算してください。
「無料だから」ではなく、必要な運用から逆算する
小規模店舗では無料プランから始められることは大きな利点です。ただし、在庫管理、複数店舗、顧客管理、電話サポート、予約連携などが必要になると、有料プランや追加サービスが必要になる場合があります。まず必要業務を整理し、その条件を満たす範囲で最もシンプルな構成を選ぶ方が、総コストを抑えやすくなります。